ごあいさつ

ごあいさつ

代表理事

斉藤 健

(株式会社 東芝)

 エコーネットコンソーシアムは、人と環境に調和した豊かな21世紀の社会を実現するため1997年に創立され、皆様のご努力とご協力のおかげで2017年に20周年を、2022年12月には、いよいよ25周年を迎えます。

 エコーネットコンソーシアムでは、環境問題、エネルギー問題、CO2の削減、高齢化社会などに対応するために、様々なベンダーの家電機器、設備機器、センサ類、コントローラなどが相互接続可能なホームネットワークや、中小ビル/店舗向けネットワーク等の基盤技術の標準仕様策定を進めております。

 2011年に発表した「ECHONET Lite規格」は、国内外の標準プロトコルであることから、翌年「スマートコミュニティ・アライアンス国際標準化WGスマートハウス標準化検討会」においてHEMS(家庭エネルギー管理システム)における公知な標準インターフェースとして推奨され、更に2015年には国際標準として承認されました。その後、本格的なマルチベンダー間の相互接続性の向上を目指して「ECHONET Lite AIF仕様」を策定し、2016年には認証制度を開始しました。現在では、会員の皆様のご努力により、重点8機器(エアコン、蓄電池、給湯器、太陽光発電、燃料電池、照明、スマートメーター、EV/PHV充放電器)を中心に、2021年度末の時点でECHONET Lite機器出荷台数は1億2千万台以上、機器オブジェクト数118機種に達しており、そのカバー範囲はますます広がっております。

 この数年、「コロナ禍とニューノーマル」、「世界的な紛争や、これに伴う経済/エネルギー安全保障」、「頻度を上げる激甚災害」、その原因と考えられる「地球温暖化」、「少子高齢化」や「ヘルスケア」など、我々は、数々の非常に大きな課題に直面しています。

 一方、これらの解決に貢献すべく、「デジタル庁の誕生」、「デジタル田園都市国家構想」、「スマートホーム」、「カーボン・ニュートラル」、そして「次世代スマートメーター」など、多くの構想が提案されています。これらは、大胆なデジタル化施策やデータ利活用とあいまって、住宅設備や産業機器の巧みな監視や制御、そしてユーザの行動変容を促すことによって、我々エコーネットコンソーシアムが大きく貢献ができる部分でもあります。

 エコーネットコンソーシアムは、これまでの「ECHONET Lite規格」「ECHONET Lite AIF仕様」のますますの充実、普及活動、宅内/事業所内空間におけるマルチベンダー機器接続に加え、ECHONET LiteのWeb空間への拡張やサービス連携(共通Web APIのご提供による、様々な機器の監視・制御や、多様なサービスのセキュアかつ高信頼な実装)の基盤となる「秩序ある協創空間」の実現を通し、ECHONET 2.0によるSDGsの実現を目指して、活動を推進して参ります。関係各位のご賛同とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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