活動概要

2020年度事業報告

 エコーネットコンソーシアムは、2019年度に引き続き、2020年度も「ECHONET 2.0」実現に向けた活動を重点的に推進した。

 具体的には、理事会配下に「ECHONET 2.0実現に向けた課題検討WG」を設置して、VPPアグリゲーションや健康機器と連携する場合のユースケースを洗い出し、それらを実現する際のアーキテクチャやID等の課題の整理と検討を進めた。また、サービス事業者によるデータ活用を見据えながら、ECHONET Liteデータの標準規格間での相互活用および活用促進を目的とした「データ連携検討WG」を普及委員会と技術委員会が共同で運用する形で新設し、北陸先端科学技術大学院大学との共同研究を通じ、MOUを締結したPersonal Connected Health Alliance(PCHA)とのデータ連携協議を開始した。サービス実現のためのクラウド間連携を可能とするECHONET Lite Web APIについては、ガイドライン(API仕様部Version 1.1.1、機器仕様部Version 1.2.0)を策定して一般公開すると共に、これらの仕様に準拠した実験クラウド更新版とその動作確認ツールを会員に公開した。企画運営委員会に新設した「ECHONET 2.0技術セミナー検討WG」では、ECHONET Lite Web APIの普及を目的としたサービスアプリ開発者向け教育プログラムを検討した。

 さらに、サービス事業者の加入促進を図るため、エコーネットフォーラム、国内外の展示会、シンポジウム等において、ECHONET 2.0ビジョンやその実現に向けたコンソーシアムの活動状況を積極的に発信すると共に、ECHONET Lite AIF仕様書の一般公開(2021年6月30日予定)を決定した。また、サービス事業者との連携強化のため、電子情報技術産業協会スマートホーム部会との連携を開始した。

 一方、従来から進めている、国内外への普及促進活動、国際標準化活動、ECHONET Lite AIF認証制度の継続運用活動、ECHONET Lite規格の新規策定および改訂活動等も継続的に推進した。

 国内の普及促進活動では、日本電機工業会(JEMA)や住宅生産団体連合会(住団連)との連携を引き続き強化すると共に、CEATEC2020にはオンラインで、ENEX2021には神奈川工科大学(KAIT)と共同で実展示&オンラインの両方でそれぞれ出展し、コロナ禍においてもコンソーシアムのPR活動を積極的に推進した。海外の普及促進活動では、昨年度に引き続きIFA2020(欧州)へのオンライン出展に加え、CES(米)とEnlit Europe(欧州)にオンラインで初出展し、海外に対する認知度向上活動も強化した。

 国際標準化活動では、経産省国際標準開発事業(国プロ)を受託した神奈川工科大学と協力して進めてきた「家庭用エアコン-HEMSコントローラ間AIF仕様」が、2020年6月22日に正式に国際標準として承認された。また、この活動への貢献により、国際標準化WGの武部委員が情報処理学会情報規格調査会より「国際規格開発賞」を受賞した。

 ECHONET Lite AIF認証制度の継続運用活動では、今年度は新たにECHONET Lite認証73件、ECHONET Lite AIF認証としてコントローラ60件、機器43件を登録した。その結果、累計認証件数は、ECHONET Lite認証は839件、ECHONET Lite AIF認証はコントローラ342件、機器299件となった。

 ECHONET Lite規格の新規策定および改訂活動では、「蓄電池-HEMSコントローラ間AIF仕様書Version 1.20」を策定した。また、APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定のRelease NおよびRelease Pを策定し、一般公開した。

2021年度事業計画

 2021年はECHONET Lite発表10周年の節目の年に当たる。2021年5月に実施したECHONET Lite対応製品の普及状況調査では、ECHONET Lite認証済み製品が累計 1億1,234万台出荷されており、2024 年には国内全世帯に設置が予定されている低圧スマート電力量メータと合わせて、ECHONET Lite製品は家庭に着実に広がってきている。また、2016年4月に開始したAIF認証制度も2020年度には641件が登録されており、今後AIF 認証済み製品が市場に拡大していくものと期待している。これも10年に渡るECHONET Lite規格の策定、改訂、普及活動の成果であり、改めて本活動にご協力いただいた方々に深く感謝申し上げる。

 当コンソーシアムは、今年度は昨年度に引き続き、「世界一のIoT住宅・IoTオフィスの普及」、「経済的発展と社会的課題の解決に貢献する日本を代表する国際標準I/Fの推進・展開」を目標として、Society 5.0に貢献する「ECHONET 2.0」の実現に向けた活動を重点的に推進する。具体的には、ECHONET Lite Web APIを活用したサービス事業者の新規加入促進施策として、ECHONET 2.0技術セミナーのテスト運用を開始すると共に、新会員制度として、技術セミナー受講者を対象とした「ECHONETマスター制度」の運用開始を目指す。また、これに合わせて、ECHONET Lite AIF仕様書を一般公開する。さらに、他団体との連携強化として、北陸先端科学技術大学院大学との共同研究において、標準規格間のデータ連携を進化させる他、CHAdeMO協議会、W3C WoT、超分散5Gridsデジタル社会研究会との連携を推進する。

 また、当コンソーシアムは、従来からの国内外普及活動とECHONET Lite 規格およびAIF規格の新規策定と改訂作業、今後のIoT対応のための技術検討も継続して実施していく。

 国内施策はHEMSの2030年全世帯普及に向け、日本電機工業会(JEMA)、住宅生産団体連合会、電子情報技術産業協会(JEITA)等の関連団体やPCHA(Personal Connected Health Alliance)などの標準化団体との連携を加速すると共に、ZEH事業支援活動や展示会(CEATECやENEX)での訴求活動を強化する。

 海外普及施策としては、昨年度に引き続き、IFA(独)やCES(米)、アジア地域の展示会などへの出展によりECHONET Liteの海外認知度向上に向けた活動を推進する。特にアジア地域では、採用に向けたロビー活動を進める。国際標準化活動では、IEC等国際標準化団体においてAIF仕様の国際標準化活動を推進し、ECHONET Liteの国際的地位向上に努める。

 AIF 認証制度については、認証試験等に対する市場からの要望を聞きながら継続的に改善すると共に、試験対象拡張に対応した各種仕様書を整備していく。
この他にも、産官学によるECHONET LiteおよびHEMSの普及に向けた活動として、2030年のエネルギーミックス政府目標達成に向けて経済産業省が主催する各種検討会に参加すると共に関連工業団体や会員企業の意見を伺い、その意見を取り入れた規格策定と改定を行う。また、経済産業省国際標準開発事業に基づいて、神奈川工科大学と協力してAIF仕様の国際標準化活動を推進する。

 当コンソーシアムは、ECHONET Lite規格の普及とホームネットワークおよびIoT市場の拡大に向けた政府や国内外業界団体、および会員企業からの協力要請に応じると共に、上記具体的な活動を実行する永続的な運営基盤を構築するために、組織と運営体制を継続的に強化していく。

2021年度活動スケジュール

2021年  
4月 ECHONET機器オブジェクト追加提案募集(Release Q)
ECHONET Lite規格/AIF仕様 適合性認証件数報告
5月  
6月 第8回定時社員総会(6月9日)
ECHONET Lite対応製品出荷状況調査結果報告
第15回フォーラム(6月下旬)(予定)
7月  
8月  
9月 第26回プラグフェスト(9月上旬)(予定)
IFA2021 ベルリン(9月3日~7日)&オンライン 出展(予定)
Enlit Asia タンゲラン(9月28日~30日)&オンライン 出展(予定)
10月 ECHONET機器オブジェクト追加提案募集(Release R)
エネルギー台湾2021 台北(10月27日~29日) 出展(予定)
エネルギー台湾2021 台北(10月27日~29日) 出展(予定)
11月 Enlit Europe ミラノ(11月30日~12月2日)&オンライン 出展(予定)
12月 エコーネットコンソーシアムシンポジウム(12月上旬)(予定)
2022年  
1月 CES2022 ラスベガス(1月4日~8日)&オンライン 出展(予定)
ENEX2022 東京ビッグサイト(1月26日~28日)出展(予定)
2月 第16回フォーラム(2月上旬)(予定)
第27回プラグフェスト(予定)
3月  
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