ごあいさつ

ごあいさつ

代表理事

平松 勝彦

(パナソニック株式会社)

 エコーネットコンソーシアムは、人と環境に調和した豊かな21世紀の社会を実現するため1997年に創立され、皆様のご努力とご協力のおかげで、2024年12月で27周年を迎えます。

 エコーネットコンソーシアムでは、環境問題、エネルギー問題、脱炭素、高齢化社会などに対応するために、様々なベンダーの家電機器、設備機器、センサ類、コントローラなどが相互接続可能なホームネットワークや、中小ビル/店舗向けネットワーク等の基盤技術の標準仕様策定を進めております。

 2011年に発表した「ECHONET Lite規格」は、国内外の標準プロトコルであることから、翌年「スマートコミュニティ・アライアンス国際標準化WGスマートハウス標準化検討会」においてHEMS(家庭エネルギー管理システム)における公知な標準インターフェースとして推奨され、更に2015年には国際標準として承認されました。その後、本格的なマルチベンダー間の相互接続性の向上を目指して「ECHONET Lite AIF仕様」を策定し、2016年には認証制度を開始しました。現在では、会員の皆様のご努力により、重点8機器(エアコン、蓄電池、給湯器、太陽光発電、燃料電池、照明、スマートメータ、電気自動車充電器/充放電器)を中心に、2023年度末の時点でECHONET Lite規格対応製品の累計出荷台数は約1億5千万台、機器オブジェクト数120機種に達しており、そのカバー範囲はますます広がっております。

 この数年、「世界的な紛争や、これに伴う経済/エネルギー安全保障」、「地球温暖化」、「頻度を上げる激甚災害」、「少子高齢化」など、我々は、数々の非常に大きな課題に直面しており、これらの課題を解決すべく、「デジタル田園都市国家構想」、「脱炭素社会の実現」、「イエナカデータ連携基盤」等の多くの構想が、検討・提案されています。

 これらの構想に対して、エコーネットコンソーシアムは、住宅設備や商業機器を安全に制御かつデータの利活用ができる「秩序ある協創空間」を提供することにより、社会課題の解決に役立つ新たなサービスの創出に貢献できると考えております。

 具体的には、宅内/事業所内空間におけるマルチベンダー間相互接続を実現する「ECHONET Lite規格」「ECHONET Lite AIF仕様」のますますの充実、普及活動をエコーネットコンソーシアムの基盤としたうえで、インターネット空間においてECHONET Lite Web APIガイドラインのさらなる機能拡張を実施することで、「秩序ある協創空間」を実現するための技術開発を推進します。そして、脱炭素社会の実現に向けて、次世代スマートメータの活用やDR ready対応に向けたお役立ちを中心に、活動範囲を拡大してますますの発展を図ります。

 関係各位のご賛同とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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