シンポジウム

ECHONET Lite普及促進シンポジウム

2013年6月21日(金)、シーバンスS館1階大ホールにおいて、「ECHONET Lite普及促進シンポジウム」が開催されました。
昨年、経済産業省がスマートハウス標準化検討会において、HEMS(家庭のエネルギー管理システム)における標準インタフェースとして、「ECHONET Lite」が推奨されてから、普及に向けた動きが加速していますが、官学民連携によるHEMS標準化の進捗や、国際展開など、今後さらに急速な進展が予想される動向について、海外からのゲストもお迎えして講演・討議が行われました。

<開催概要>

主 催 : エコーネットコンソーシアム
後 援 : 神奈川工科大学スマートハウス研究センター
慶應義塾大学SFC研究所プラットフォームデザインラボ
開催日時: 2013年6月21日(金)  午後2時00分~午後4時30分
開催会場: シーバンスS館1階大ホール (東京都港区芝浦1-2-3)
プログラム

1
開会
ご挨拶
平原茂利夫氏    エコーネットコンソーシアム 運営委員長
2
来賓の挨拶 -Y.B. Tuan P. Kamalanathan P. Panchanathan氏
マレーシア文部科学副大臣
(Deputy Minister of Education II, Ministry of Higher Education)
3
特別講演 「スマートハウスがもたらす可能性と推進政策」
笠間太介氏 経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 課長補佐
「ECHONET Liteとインターネット技術融合の可能性」
Sureswaran Ramadass氏 マレーシア国立インターネット研究センター所長
 4  パネル
討論
「ECHONET Liteの普及と国際標準化に向けた展望」
パネリスト:
Sureswaran Ramadass氏 マレーシア国立インターネット研究センター所長
一色 正男 氏 神奈川工科大学スマートハウス研究センター所長
平原茂利夫 氏 エコーネットコンソーシアム 運営委員長
村上 隆史 氏 エコーネットコンソーシアム 技術委員長
モデレータ:
梅嶋 真樹 氏 JSCAスマートハウス・ビル標準・事業促進検討会副座長
(慶應義塾大学)
5
閉会の挨拶 望月 昌二 氏    エコーネットコンソーシアム 普及委員長

(司会進行:エコーネットコンソーシアム事務局長 加藤洋一氏)

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シンポジウムの様子

 

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マレーシア文部科学副大臣

 ■来賓の挨拶

来賓のKamalanathanマレーシア文部科学副大臣から、今、エネルギーを賢く効率的に使うことが全世界的に重要な課題であり、そのために不可欠なICTに関して、マレーシアでは、インフラ整備、教育改革、研究開発などで積極的に取り組んでいることを教育現場の事例などを挙げながらご紹介頂きました。さらにマレーシアは、次世代インターネットシステムで重要な6つの分野で強みを持っており、ECHONET Lite普及に向けてマレーシア政府としてもサポートしていきたい、とのお言葉を頂きました。

 ■特別講演

笠間太介経済産業省商務情報政策局情報経済課課長補佐より、「スマートハウスがもたらす可能性と推進政策」と題し、経済産業省のエネルギーマネジメントに関する施策について、ご講演頂きました。2015年度からの東京電力におけるスマートメーター本格導入開始や2016年の電力の小売業への参入自由化を見据え、これからの2~3年がキーポイントになるため、政策サイドでは、普及のための環境作りが重要な使命である、とのことでした。さらに、Sureswaran Ramadassマレーシア国立インターネット研究センター所長より、「ECHONET Liteとインターネット技術融合の可能性」について、ご講演頂きました。ECHONET Liteは特筆すべき多くのポテンシャルを持っており、それを広く商用化して普及させるための課題解決を、一緒に取り組んで行きたい、とのことでした。
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 ■サインセレモニー

ECHONET Liteの国際化に向け、Sureswaran Ramadass氏、一色正男氏、平原茂利夫氏、村上隆史氏、梅嶋真樹氏の5名が、今後、相互協力を図りながら国内外におけるECHONET Liteの普及促進に努めることを約束した覚書きに署名を行いました。

 ■パネル討議

後半は、「ECHONET Liteの普及と国際標準化に向けた展望」と題し、Sureswaran Ramadass氏、一色正男氏、平原茂利夫氏、村上隆史氏、梅嶋真樹氏の5名によるパネル討議が行われました。
まず、村上氏から、ECHONET Lite規格の進捗報告、一色氏から、昨年11月にオープンした、HEMS認証支援センターの稼働状況についての説明、平原氏からエコーネットコンソーシアムの活動状況、特にECHONET Lite認証機器の増加状況や関心の高まりについての説明がありました。
次に、海外に目を向けて、アジア市場の状況とECHONET Liteをアジアで普及させるための課題について議論されました。そこでSureswaran Ramadass氏から、どれだけ迅速にオープンに標準化を展開できるかが最も重要であるとの意見がありました。
そして、ECHONET Liteの今後の発展には「スピード」「パートナリング」「implementation(実行)」の3つをバランスさせながら進めることが重要であること、具体的な今年度の目標として、海外のマレーシアにECHONET Liteを主体とした認証センターかデモハウスを設立すること等を確認して討議を終了しました。

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サインセレモニー

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パネル討議

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