12月16日、シーバンスS館1階大ホールにおいて、慶應義塾大学サイバー文明研究センター主催、一般社団法人エコーネットコンソーシアム共催にて、“ホームアプライアンス・オープンイノベーションシンポジウム(第2回)~ECHONET 2.0 が描く未来~”を開催いたしました。
シンポジウムには、暮れも押し詰まった時期ながら、約90名の皆様に参加いただき、盛況の裡に終了しました。
平松代表理事より、開会の挨拶に続き、コンソーシアムの活動概要と昨年シンポジウムで発表したECHONET2.0ビジョンおよび「ECHONET2.0実現に向けた課題検討WG」設置の経緯について紹介しました。
基調講演では、慶應義塾大学サイバー文明研究センター共同センター長のDavid Farber博士より、「新たなインターネット世界:IoTイノベーションの本質」について、ご講演いただきました。
David Farber博士は、コンピュータ科学と公共政策の専門家で、インターネットの父とも称せられる著名な教授です。
昨年4月には、慶應義塾大学に設立されたサイバー文明研究センターの共同センター長に就任されています。
また、American Association for the Advancement of Science(AAAS)からフェローに選出されました。これは、アメリカの学者として最高に名誉な賞です。
慶應義塾大学サイバー文明研究センターの梅嶋真樹特任准教授にモデレータをご担当いただき、「イノベーションへの未来投資。信頼、外部性、そしてECHONET Lite」をテーマに、活発なパネル討議を行いました。
パネル討議にご参加いただいた3名のパネラーより発表いただきました。
鈴木理事
「ECHONET2.0実現に向けた課題 検討WG」にて進めてきたECHONET2.0の課題の検討状況の紹介がありました。
NTTアノードエナジー 谷口様
年1000億円(6年間で6000億円)の投資にてエネルギー流通を補完する新たな仕組みについてご紹介いただきました。
経済産業省・情報経済課 尾坂課長補佐
官民で協力して産業のおけるアーキテクチャ設計力強化のために人材を育成する産業アーキテクチャ・デザインセンターを設立する施策をご紹介いただきました。
パネラーの皆様の講演に引き続き、基調講演を行っていただいたDavid Farber博士を交えて、モデレータの梅嶋様のもと、パネル討議を行いました。
パネル討議では、8年かけてECHONET Lite機器が1億台に達しつつあるなかで、今後サービスシステムなどを構築していくうえでシステムのトラスト性の確保と普及が少ないと言われているコントローラの拡大を官民連携で進めて行かねばならない、それもスピード感を持ってやっていかねばならないなど活発な議論が行われ、危機感を共有し、終了しました。
長沢普及委員長
国内及び海外に向けたECHONET Liteの普及活動状況を紹介しました。
日時 | 2019年12月16日(月)14:00~17:30 |
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場所 | シーバンスS館(浜松町)1階 大ホール |
開会のご挨拶 | 平松 勝彦(エコーネットコンソーシアム代表理事) |
基調講演 | David Farber博士(慶應義塾大学サイバー文明研究センター共同センター長) 「新たなインターネット世界:IoTイノベーションの本質」 |
パネル討議と会場討議 | 「イノベーションへの未来投資。信頼、外部性、そしてECHONET Lite」 モデレータ: 梅嶋 真樹(慶應義塾大学サイバー文明研究センター所員・特任准教授) パネラー : 尾坂 北斗(経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 課長補佐) David Farber博士(慶應義塾大学サイバー文明研究センター共同センター長) 谷口 直行(NTTアノードエナジー 取締役スマートエネルギー事業部長 ) 鈴木 浪平(エコーネットコンソーシアム 理事) |
講演 | 長沢 雅人(エコーネットコンソーシアム普及委員長) 「IoT社会に向けたエコーネット普及活動」 |
閉会のご挨拶 | 梅嶋 真樹(慶應義塾大学サイバー文明研究センター所員・特任准教授) |